なぜ孤独なおじさんは生まれてしまうのか|2つの原因解説します

余裕の作り方

最近楽しみや生き甲斐がない、昔よりお金もあって充実しているはずなのに・・・

そんな風に感じていませんか?僕は少し前からそんなもやもやする感覚がありました。そんな時一冊の本を見つけ、共感する部分が多々ありました。

この本にはどうして孤独なおじさんが生まれるのか、孤独がどんな問題に繋がっているのかが分かりやすく書かれています。

この記事ではこちらの本を参考に孤独の背景とリスクを説明します。また、生き生きしたおじさんに生まれ変わるためにどうしたら良いかを分かりやすく解説します

世界一孤独な国民、日本人

少し前から「老害」という言葉をよく耳にするようになりました。会社などの組織の中だけでなく、世間で迷惑な行為をする老人(特に男性の高齢者)が増えてきています。

日本では晩婚化、非婚化が進んでいます。もちろん物理的に孤立していることと、本人が孤独を感じることは別の話。家族がいても孤独を感じる人もいるし、その反対の人もいます。

孤独に陥らないために重要なのは「心から信頼し、頼ることができる人と深く意味のある関係性を築いているか」ということです。

そしてなぜその中でも日本人が孤独な人が増えているのか。それは、日本人は世界の中で友人、同僚、その他のコミュニティとの結びつきが非常に少ないからです。海外では仕事や家族以外のコミュニティ(NPOやスポーツ等のサークル)に複数属している人が多いのですが、日本人にはあまり馴染みがないように感じます。

日本人は「心の支えになっている人」は誰かという調査に対して、「配偶者またはパートナー」と答えた人は65.3%でアメリカの46.0%と比較して高く、特に男性は78.8%で女性の54.0%と比較すると妻を依存する男性の姿が見えてきます。

数字を出されなくても、女性の方が家族・仕事以外のコミュニティを持つイメージありますよね?

  • 日本人は仕事・家族以外の結びつきが弱い
  • 日本は福祉サービスが充実している分、NPOなどのソーシャルグループが生まれにくい
  • 都市化が進み、地域コミュニティや近所付き合いのない「無縁社会」に

孤独の原因はコミュ力不全

なぜ日本の、特に男性は孤独に陥りやすいのでしょうか。

それには大きく二つの要因があります。「コミュニティ」と「コミュニケーション」です。

コミュニティとは「社会的要因」の事で、日本の社会の仕組みが関係する外的な要因です。

コミュニケーションとは男性特有の性質に関係する内的な要因です。

コミュニティの問題

昔ほどではないですが、日本では今でも終身雇用という日本企業の文化が残っており、新卒で入社した企業で生涯勤め上げる人も少なくありません。

また、年功序列という考え方から役職定年や定年という制度があり、それまで積み上げてきたポストやプライドが奪われたり長年自分の居場所だった仕事を奪われることになります。

同じ会社で長く働き続ければ慣性の法則が働き、転職や起業をすることのハードルが高くなることは想像に難しくありません。自分の属する会社が自分のアイデンティティーになるわけです。

長時間労働で「仕事」と「家庭」以外の居場所を作れなかった、作ろうともしなかった人が自分の意思ではなく年齢で居場所を奪われてしまいます・・・

特に会社の中で出世をしプライドが大きくなってしまった人は、人との繋がりを作ることのハードルが高くなります。社会に出る前の学生時代の友人とは腹を割って話すことが出来ても、社会に出てある程度の年齢になってから忖度なしに付き合える友人を作ることが難しいのは想像しやすいと思います。

そして日本のサラリーマンは忙しく、50代以上の人であれば仕事最優先、それより若い世代は子育てと仕事を両立していて自分の時間など取れないのが現実です。

コミュニケーションの問題

最近では男女平等とあちこちで耳にしますが、男性らしさと女性らしさはやはり違いがあるように思います。

コミュニケーションの目的も男女では差があり、個人差はあると思いますが、共感を求める女性と違い男性は答えを求めるためにコミュニケーションをとる傾向があります。

会話することだけを目的にカフェに集まれる女性と違って、スポーツやゲーム、お酒が介在しない男同士で会話することは珍しいと思います。

趣味や娯楽の時間が取れなくなると、新しい友人を作ることが難しくなってしまいます。そうして段々と仕事と家庭だけの生活を迎えることになります。

孤独はアリ地獄

人間というのは一人では生きていけません。自分以外の誰かとの結びつきがあって存在しています。

大昔から敵と戦い生き抜いていくには他者と共に戦い、食べ物を確保し分け合うことが必要でした。

その結びつきが無くなることは死を意味していました。お腹が空いたり怪我をした時のように、孤独な状態は人に苦痛をもたらします。それを避けるために本能的に自ら繋がりを求めるようになります。

でもそれが叶わず孤独を受け入れる時、人間は一人で生きていくための思考回路に切り替わります。一度そうなってしまうと、再び他者との関係を持つことのリスクを恐れ、一人で生きていく方が安全と考えるようになり、閉じこもりがちになってしまいます。

孤独に慣れてしまった人は、自己防衛本能が働きなかなか孤独から出て来られなくなります。

孤独から抜け出すには

僕のような日本人男性が孤独に陥りやすいことがわかったので、そうならないためにはどうすれば良いか。

悩んだり落ち込んだ時に助けれくれる、仕事、家庭以外の第三のコミュニティを見つける。

それが簡単に出来ないから困ってるんだよ。と思いますが、でもまずは出来ない原因をちゃんと知って、一つずつハードルを越えていく必要があります。

  • 毎日残業をしているなら、働き方を見直して時間を作る
  • 本業以外にやりたいことを見つけて、副業として収入アップに繋げられないか考えてみる
  • 家庭内がうまくいっていないと思うなら、コミュニケーションを見直してみる
  • しばらく会っていない友達がいるなら、久しぶりに飲みに行ってみる

孤独なおじさんが生まれる原因を理解して、他人事じゃないなと感じたらぜひ一度考えてみてください。

コメント

  1. Very nice article, just what I wanted to find.

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